[美品][美音][整備品] SONY ウォークマン WM-101ブラック 電池パック (カセット) の出品でございます。

WM-101の程度の良い 特にこの固体は、正面パネルのヘアラインが艶やかで、背面ケースは質感の良い"つや消し"を保っている固体です。
また、再生ヘッドの微調整を実施しましたところ、非常に綺麗な音での再生が出来る個体となりました。

外観を眺めているだけで、発売されていた当時の記憶がよみがえってくるような綺麗な個体です。

また、ヘッド等の
WM-101を手にした印象としては、初期に発売されていたウォークマンと比較して、カセットテープのケースに近い大きさになってきており、小さく、かっこいい、ディスクの上に置いておきたい小物という印象でした。

分解して感じた事としては、メカの作りがよく考えられているという印象を持ちました。
わかりやすく表現すると、ラジカセのメカ構造をそのまま小さくして、この小さな筐体に収めこんでいます。

このメカ部分のメンテナンスが非常にデリケートな作業となりました。

カセットウォークマンの宿命ですが、駆動用のゴムベルトが溶けていました。
動力伝導の歯車のグリスが完全に固まってしまって、全く動きませんでした。
ピンチローラーが若干肥大化しており、微妙な隙間と干渉してテープの走行を妨げています。
駆動系ギア等の各部がグリスの劣化からか、回転させると重たい感じになっていました。

おそらくですが、流通している動作未確認のWM-101も、同様の症状がでているのではないでしょうか?

希少で、入手困難な駆動するWM-101をお探しの方、この機会に入札をご検討ください。


本機について、以下のような整備(オーバーホール)を実施しました。

・各ギア類の取り外し、清掃、固着部分除去、グリスアップ(フッ素樹脂PTFE微粒子配合の高性能グリス)

・キャプスタン軸磨き(ピカール使用)

・キャプスタンリール磨き(ピカール使用)

・駆動用ゴムベルト新品交換

・ピンチローラーの新品交換

・テープ走行速度の調整
テストテープを使用して440Hz(A音)となるように調整しました。

・再生ヘッドの軽研磨
再生ヘッドの軽研磨を実施し、表面
・再生ヘッド位置の微調整
再生ヘッドの位置が少しずれると、再生の音がコモったりします。微調整を実施し、クリアに再生出来るような
・エージング
おそらく何年ものあいだ、眠り続けていた筐体かと思いますので、10時間ぐらいの時間、オートリバースにてテープを再生し、エージング(通電)を実施しました。

・ヘッドの消磁
ヘッドイレーサーを使用してヘッドの消磁を実施しています。

・全般
各駆動部分、金属の接触部分についてグリスアップ、もしくは給油を実施しました。


[基本動作確認]
・早送り/巻き戻し/再生について
早送り/巻き戻し/再生について、問題なく動作する事が確認できています。

・オートリバース機能について
スムーズに切り替わる事の確認が出来ています。
また、オートリバースモードの切り替えについても、問題なく機能しています。

・TAPEモードの切り替え
NORMAL / CrO2 METALテープの切替について、問題なく機能しています。

・DOLBY NR(ドルビーB)について
DOLBYについて、問題なく機能しています。

・ボリュームにガリの発生も無くスムーズです。


[注意事項]
乾電池は付属しませんので、落札者様にてご用意ください。
WM-101は1985年に発売された古い商品です。
30年以上の年月が経過した商品ですので、今回未確認、もしくは今後どのような問題が発生するか正直わからない部分も多くあるかと思います。
こういった事と付き合っていくのが、WM-101のような古きよき時代の日本の技術と付き合っていく という事かと思っております。
このあたりをご理解頂いた上での入札をお願いしたいと思います。

送料は落札者様のご負担、ノークレーム、ノーリターンにてお願い致します。